調べてみました。
でも、まとめようとするとよく分からなくなったので、2パターンに分けて書くことにしました。

1.簡単な説明。ブログとかに載ってたの
2.リチャード・クーさんの著書の一部より(多分だけど)

教科書
・http://coveredwarrant.blog.shinobi.jp/Category/11/http://www.kgc.mita.keio.ac.jp/syakai/rep/matsu.htmlロイター 

 
●簡単な説明●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
ブログとかに載ってたの。

*良い円高*********
円高で、内需も強くて株高。

日本の景気が拡大していて、
内需も堅調で、
外国人が日本の経済が強く、日本の債券や株式を『買い』と判断。
日本に投資が集まって円高になる状態


*悪い円高*********
円高で、内需が弱くて株安。

資金が海外に流出して、
日本の低金利を利用した円キャリーが増大して、
海外投資が増して円安。

 *その結果、
 *輸出企業が儲かるので、
 *見掛け上は成長したように見える。

でも、景気が減速すると、
資金が円に回帰するので円高。

 *その結果、
 *輸出企業は収益が落ちて、
 *お給料などにも影響が出る。

↑たぶん今の状況(?)の説明だと思います 

*****

でも、基本的に、通貨高はいい現象と見るべき。
・自国通貨安になって外貨準備高(※)が底をついて国家破綻
 →いくつもある

自国通貨高で、国家破綻は聞いたことがない。

だそうです。

※外貨準備高
 通貨当局が為替介入に使用する資金
 通貨危機によって他国に対し、外貨建て債務の返済などが困難になった場合に
 使用する準備資産


●リチャード・クーさんの説●●●●●●●●●●●●●●●●●●
昔「良い円高・悪い円高」っていう本を書かれたそうで、
その本の一部を転記したんだろうという文章をまとめました。

ここの「第1章 2、円高の性格」です↓
http://www.kgc.mita.keio.ac.jp/syakai/rep/matsu.html


●良い円高●●●●●●●●
巨額の経常収支の黒字がある中で輸入を増やし、
すでに巨額になっている輸出に輸入が追い付く形で不均衡が是正される円高。
拡大均衡。

(例)
(輸出:輸入)=(100:70)だった国が、自国通貨の上昇で
(輸出:輸入)=(95:95)となった
つまり、輸出は-5、輸入は+25で、
すでに大きかった輸出に輸入が追いついた。

**
消費者の観点:
 海外の消費者の選択肢を大きく減らさない

生産者の観点:
 輸出が減らないことで、世界中の消費者に愛用されるいい製品を作っている
 (つまり売れて資金が得られる)
 国内の生産者は、今後ともその製品の生産を続けることができる
 
海外の生産者:
 日本の製品輸出を増やすことで、経済成長の大きなきっかけを掴むことができる
 

●悪い円高●●●●●●●
良い円高の逆の現象
「なかなか増えない輸入」に対して、「輸出が減る」
縮小均衡。

(例)
(輸出:輸入)=(100:70)だった国が、
(輸出:輸入)=(75:75)となった

つまり、輸出は-25、輸入は+5で、
少なかった輸入に輸出が合うように動いた。

海外の消費者の選択肢:
 日本からの輸出が減った分、少なくなる

日本の消費者:
 輸入が増えていないので改善されない
 
生産者:
 輸出を減らす形で生産を落とすことを強いられる
 しかも、これを強いられるのは、日本で最も競争力のある産業ばかり


●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

ブログとかに書かれているのと、クーさんの説明が、頭の中で結び付かない
感じですorz
クーさんの言っていることがちゃんと理解できていないのかもしれないです。

どっちも消費が活発になるかならないか、っていうことに触れているのは
同じだと思うんですけども。
        
●いただいたコメントの一部m(__)m
*Nさん**************
良い円高って今まで実際に起こったことはないような気がするのですが・・・。

80年代のバブルもうまくコントロールすれば何とかなったという性質のものとも
思えませんし。

バブルを良いものとするなら、80年代は”良い円高”が起こったのでしょうけど、
バブル後の長い不況とその間に膨らんだ莫大な国の借金を考えると、80年代の
バブルは結局ツケでバカ騒ぎしただけじゃん、って思います。 

そもそも、”生産者の観点からすれば、輸出が減らないということによって”
というのが無理があります。
競争相手はいっぱいいるので、価格性能比で割高になれば売れなくなります。
付加価値を高めれば良いという人もいますが、付加価値の高い製品は数が少ない
から付加価値が高いのであって、少量の高級品を売るだけでは日本の人口1億数千万
人を食わせることはできません。

なので、良い円高は、結局、机上の空論なのではないかと思います。

ついでに言うと、日本の内需拡大も机上の空論だと思います。

円高、内需拡大、金利高を唱える人がよくいますが、やれるものならやってみろって
言いたいですね・・・。 

新興国に投資マネーが流入するのは、安価な労働力などがあって成長余地がある
からです。日本はすでに成熟した国家で賃金も高いです。
投資マネーが流れ込むとしたら、資産バブルが起こった時だけですね。

ここ数年は、日本の不動産もミニバブルになってましたが、あっさり弾けました。
不動産バブルが盛り上がってたイギリスなんかもっとひどいことになっていて、
来年の経済成長率は-2%以下になることが予想されています。

今までのアメリカみたいに基軸通貨を持ち貿易赤字を海外からのマネーで
ファイナンスし続けられるなら、内需主導で繁栄を続けることも可能でしょうけど、
それ以外の成熟して資源もない国が内需主導、通貨高で栄えるには、バブルしかない
のではないかと思います。 

新興国でも投資マネーの急な流入と通貨高は弊害があります。
通貨高は輸出産業の競争力を失わせますし、金利高は国内景気を抑えます。

しばらくは好調でも、どこかで逆回転が起こります。
90年代のアジア通貨危機や、今のユーロ圏やアジアや南米の新興国の例を見ても
わかるように、ブームの後に残るのは、過剰設備と不良債権と対外債務の山です。

まあ、ある程度のブーム&バストが繰り返されるのはしょうがないことですし、
BRICsみたいにそれなりに体力のあるところなら乗り越えられますが、
経済基盤が脆弱な国は破綻したりIMFに泣きつくところも出てきますね。

通貨高で国家破綻は無いと言われますが、ホットマネーの流入と通貨高による
活況の後に来る強烈な逆回転は国家破綻につながります。 

以上、長文乱文失礼しました♪


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